本番に強くなる! ~演奏者の必勝メンタルトレーニング~ 2016年1月発売!!

本番に強くなる! ~演奏者の必勝メンタルトレーニング~

本書は2013年に発売された、ジュリアードで実践している ~演奏者の必勝メンタルトレーニング~ドン・グリーン著 辻秀一監訳 に続く第二弾となります。

ジュリアード音楽院、ニューワールド・シンフォニー、イェール大学などで、数々の音楽家やスポーツマンを育成、そしてオーディションのための、米国有数のコーチであるドン・グリーン博士は、米国陸軍士官学校を卒業後、陸軍の特殊部隊やグリーン・ベレーの隊員となり、その後スポーツ心理学の博士号を取得、極度のプレッシャーの中で最善を尽くすための、メンタルコントロールの手法を生み出しました。

世界中の多くの演奏者は、心を整え、意識を集中させることが自分のパフォーンマンスに大きな影響を与えていることに気づいています。

しかしこのスキルを演奏テクニックと同じだけ大切なものとして捉え、良い演奏を行うための技(スキル)の一つとして教わることは残念ながらほとんどありません。

ドン・グリーン博士は、こういったスキルを、どのように使ったり磨いたりしていけばよいのか、演奏家や歌手にパフォーマンス・スキルを高めるための指導をしており、第一弾の「ジュリアードで実践している」では、実力を120%発揮するための11のステップで心身が変わるとし、ふたりの音楽家へのセッションを通じて、本番に強くなる心と身体を作り上げるためのメソッドを紹介しています。

今回ご紹介する第二弾「本番に強くなる! ~演奏者の必勝メンタルトレーニング~」では、より多くの音楽家たちが、ドン・グリーン博士の指導を受けることが、自分の才能だけでは得られないアシストを得ることになり、オーディションをチャンスに、演奏を喜びに変えることのできるサイエンスであるとしています。

本書で主に紹介する、基礎の7つのスキル、意欲 動じない心 思考習慣 感情マネジメント 注意力 精神統一 回復力は、私たちひとりひとりが人生の演奏者であるならば、誰もが有効に使うことのできる、まさにDr.辻のメソッド、ライフスキルと同じであることがわかるでしょう。

演奏家の方はもちろんのこと、人生の質を高めて生きることを願う全ての人に、本書を読んでいただきたいと願います!

勇気とは自分が恐れることをやることだ恐怖心がなければ勇気もない
エディ・リッケンバッカー
困難なことを達成しようというなら長時間集中力を持続させることが欠かせない
バートランド・ラッセル

まえがきより

ドン・グリーン博士と私の共通点がいくつかあります。ひとつは、スポーツ心理学がベースにあり、心とパフォーマンスと結果という関係が、わかりやすいスポーツを土台にした仕事から、音楽に幅を広げているという点です。

もうひとつは、「ピーク・パフォーマンス」を追求するのではなく、「オプティマル・パフォーマンス」を自ら創り出すことの重要性を強調している点です。

私の言葉で言えば、「ゾーン」ではなくその前の「フロー」な状態を、自らの脳の習慣で導くトレーニングです。私やグリーン博士が大切にしているのは、自らのトレーニングによって導くことのできる「その手前の状態」、グリーン博士はそれを「オプティマル・パフォーマンス」と呼び、私は心の状態として「フロー」と呼んでいます。"最高" よりも "最適" な感じです。

自然体であるがままの自分を創り出し、それにより導かれるパフォーマンスのイメージです。それを実現している人に、「ゾーン」や「ピークパフォーマンス」が運良くやってくるのです。この考え方は、私が大事にしている考え方と極めて似ており、とても、好きなところです。

スポーツドクター 辻秀一

『本番に強くなる!
~演奏者の必勝メンタルトレーニング~』

はじめに(ジュリーランズマン)

まえがき(辻秀一)


序章

第1章 
演奏の前に

  • 01 パフォーマンス・アンケート ―強みと弱みを把握する―
  • 02 あなたのベンチマーク ―「ビフォア」を録音する―
  • 03 スポットライトを浴びて ―ストレスの作用を学ぶ―
    • ストレスが音楽に及ぼす影響
    • ストレスの身体的影響
    • ストレスの精神的影響
    • 左脳と右脳の役割

第2章 
七つのスキル

  • 01 「オプティマル・パフォーマンス」に必要な七つの基礎スキル
  • 02 基礎スキル1 「意欲」
    • 内発的動機
    • 重要度
    • 成功欲
    • 夢に照準を合わせる
    • 実現させる
  • 03 基礎スキル2 「平常心」
    • オプティマル・エネルギーレベル
    • リハーサル時のエネルギーレベル
    • 本番前のエネルギーレベル
    • オーディション時のエネルギーレベル
    • プレッシャー下での演奏
    • エネルギーを高める能力
    • エネルギーを抑える能力
    • 平常心を身につける
    • 「センタリング」を覚える
  • 04 基礎スキル3 「思考習慣」
    • 自信
    • セルフトーク
    • 期待値
    • オプティマルな考え方を身につける
    • セルクトークを向上させる
    • メンタルリハーサル
  • 05 基礎スキル4 「感情マネジメント」
    • リスクを背負う能力
    • 失敗のリスクをとる
    • 成功のリスクをとる
    • 勇気を高める
  • 06 基礎スキル5 「注意力」
    • フォーカスの対象
    • 気が散る余地がないほど没頭
    • 心の静けさ
    • 精神的な境界線
    • 静寂な心を得る
    • 注意点を一点に集中する
  • 07 基礎スキル6 「精神統一」
    • フォーカスの強度
    • フォーカスの所在
    • 持続時間
    • 精神統一の質を高める
    • フォーカスの所在を矯正する
    • フォーカスの強度を保つ
    • 一点集中のフォーカスを作り上げる
  • 08 基礎スキル7 「回復力」
    • プレッシャー下でのゆとり
    • 戦闘力
    • 回復力
    • 戦う訓練
    • 回復の戦略

第3章 
[実践編] 上級トレーニング

  • 01 二本目の録音テープを作成する
  • 02 目標を定める
  • 03 シュミレーション・トレーニング
  • 04 センタリング・アップのやり方を学ぶ
  • 05 ゆとりを身に付ける
  • 06 勇気を鍛える

第4章 
本番へのカウントダウン

  • 01 大きなイベントに備えよう
  • 02 カレンダーとイベント予定
    • 20日前 契約書に署名する
    • 19日前 位置について、用意、ドン!
    • 18日前 体力温存のやり方を学ぼう!
    • 17日前 アファメーションとメンタル・リハーサルで心の準備
    • 16日前 ルーティーンを練り上げる
    • 15日前 会場の感じをつかむ
    • 14日前 いよいよこの日―仮本番
    • 13日前 ゆっくり休もう
    • 12日前 スパルタ式仮本番に向けて
    • 11日前 ファイトプランを練ろう
    • 10日前 ピンチに備えよう
    • 09日前 戦いに勝つ!
    • 08日前 「必ずうまくいく!」
    • 07日前 ピンチを切り抜ける!―仮本番
    • 06日前 休憩日
    • 05日前 不安になって当たり前―「キュー」の活用
    • 04日前 「そこそこ」を目指そう
    • 03日前 戦う覚悟を決める
    • 02日前 コメディでも観てのんびりと
    • 01日前 明日の自分を想像する
    • 本番当日 決戦の日!

付録1 
スポンサーの方へ

付録2 
パフォーマンス・アンケート採点


謝辞

あとがき(辻秀一)