スポーツ|スポーツドクター辻の心の栄養コラム 毎月更新 ビジネスコラムへのリンク 医療コラムへのリンク 女性コラムへのリンク 教育コラムへのリンク 音楽コラムへのリンク

第12回 自分自身へのこだわりをもつ 2010/3/1

一方『良い欲』は自分の中にあります。その欲は心のエネルギーを生みだし、セルフイメージを大きくして、自分にとってよりふさわしい結果をもたらしてくれます。
行動への欲望は周りや結果に影響を受けることはありません。仮にバーディをとっても自分の行動がより丁寧にできるのではないかという欲を持ちます。一方ボギーをたたいてしまったとしても、可能な限りの丁寧さで行動した結果であれば満足できます。
自分の行動に注力していれば、それにふさわしい結果はやってきます。行動への欲はセルフイメージを大きく安定したものにし、心のエネルギーを充実させます。だからこそ結局は素晴らしい結果をもたらすことになります。
良い欲と悪い欲を見極めましょう。『悪い欲』なきものは強いのです。

第11回 結果ばかり気にすると勝負に負ける 2010/2/1

欲のない人間はいないでしょう。
人間が持つ欲には『言い欲』と『悪い欲』があります。ここでいう良い悪いは道徳観ではありません。スポーツ心理学では『良い欲』とはセルフイメージが拡大する欲で、『悪い欲』とはセルフイメージが萎縮し、自分らしく闘えなくなったり自分の力が発揮できなくなる考えを指します。シャンボ尾崎をはじめ、われわれが普段プレー中に口にする欲とは『悪い欲』をいいます。それは「順位に対する欲」や「結果に対する欲」のことです。結果に対する欲の強い人は、何かができたらうれしいとか何か手に入れたら楽しいという動機で動きます。もっと極端な場合は動機は物質を得るためだけだったりします。このように『もの』のために自分を動かす動機づけは悪い欲と言えます。なぜなら何かを得るための欲は、すべて物事の結果の上に成立しているからです。それは、自分ではコントロール不可能な因子にエネルギーを注ぎ込んでいるのと一緒です。

第10回 変化してゆくイメージを受け止める 2010/1/1

イメージトレーニングの練習としてイメージする事柄はなんでもかまいません。たとえばプレゼンが苦手な人は、大勢の前で自分の意見をきちんと発表し、質疑にも堂々と答えている自分をイメージすればよいのです。
注意したいのはイメージは変化していくということです。天候や自分のいる閑居由条件によって、イメージを描く状況は変化します。そのため全く同じイメージを毎日再現できなくとも落胆する必要はないのです。
一度でイメージトレーニングが完成することはありません。イメージトレーニングをやることで日常生活が効率的になったという人や、今日やるべきことが意識できるようになったという報告例があります。まずはトレーニングとして自分自身の一日のシミュレーションから始めてはいかがですか?

第9回 イメージトレーニングは繰り返し行うことで上達する 2009/12/11

イメージトレーニングを成功させるポイントは、「臨場感」という言葉で表現できます。より現実の状況に近いイメージを描けたほうが効果は上がります。臨場感を出すための要素は3つあります。
1. 自分の目線で描いた自分がしているイメージ
2. 明瞭さ(視覚、聴覚、触角)
3. 詳細な情報量
このようにイメージできれば大変臨場感があるものといえます。
イメージトレーニングは1度目よりは2度目、2度目よりは3度目と、繰り返し行い、なれることで明瞭性や情報量が増します。
ですから普段やったことがないのに大事な日の前だけイメージを描こうと思っても、そううまくいくものでもありません。効果を期待するのであれば普段からイメージする癖を創ることが大切です。

第8回 イメージできる力 2009/11/1

『イメージトレーニング』という言葉は現在では耳慣れたことばになりました。
スポーツに興味のない人でも『イメージトレーニング』と言えば「事前にその事柄のイメージを描いて練習する方法」ということを知っています。ですが、知っているのとやるのとでは大違いです。効果的なイメージトレーニングのためにはいくつかのコツがありますのでご紹介したいと思います。
単純にイメージといってもそう単純ではありません。たとえば「緑のたくさんある大自然をイメージして下さい」といった時、広い緑の芝生が広がる大草原をイメージする人、期のたくさん生い茂った森をイメージする人、公園のようなところをイメージする人など人は色々なタイプの緑の大自然を思い浮かべるでしょう。
イメージはまさに十人十色、正解不正解はありません。自分に必要なイメージを効果的に描くことができれば、それがまさに正解になるのです。

第7回 自分が与えたものは自分に返ってくる 2009/10/1

自分が与えたものは、遅かれ早かれ、必ず自分に返ってくるのです。それをスポーツ心理学では『ミラーイメージの法則』と呼んでいます。
相手に対してプラスな感情や行動を与えれば、そのような感情や行動が『同じように』自分に返ってくるのです。一方マイナスな感情や行動を人に与えれば、やはりそれらはマイナスとなって自分に戻ってくることになります。
相手に対してマイナスな感情を抱いたり、マイナスな言動を行うことは自分のセルフイメージを小さくします。自分のセルフイメージが縮小するということは、自分らしいプレーができなくなり、それこそ、マイナスとなって自分に返ってくるものなのです。大切なのは『自分の一番』を目指していくことです。
相手にマイナスな感情や言動を送るのではなく、自分自身にとってプラスなイメージを考えることが大事です。

第6回 好きという感情は自分でコントロールできる 2009/9/1

『好き』という思いは試合結果とか周りの状況とは関係なく、自分自身の中に存在している感情です。
結果は自分ではコントロールできませんが、『好き』という思いは自分が決めるもので、とても穏やかな感情です。『好きだから』やっている人の心は安定しているので、最終的に勝負に勝つし、強いのです。
現在のスポーツや教育の世界では『好き』よりも『得意』作りが中心のように思えてなりません。本来『好き』はゆるぎないものですから、『得意』よりも強いはずです。
それなのに得意かどうかの技術的な評価ばかりが行われたり、得意なもの作りにばかり指導者のエネルギーが注がれているように見えるのです。
皆さんも『好き』を大事にしましょう。日常の中でも『好き』という感情を大切に考え、行動してもらいたいと思います。

第5回 得意なことと好きなことは違う 2009/8/1

私たちは大きく分けると3つの理由を持って行動しています。
すなわち、『せねばならぬから』『得意だから』『好きだから』の3つです。
『せねばならぬから』やっている仕事は多いはずです。しかし、その比重が高まれば高まるほどストレスは増えるのです。
『得意だから』やっている仕事や趣味もあるでしょう。『好きだから』行う活動もあるはずです。
一般的に『得意』と『好き』は混同されがちです。『得意』は他人や平均値より上という、あくまでも相対的な評価です。
『得意な物事』を好きになることがありますが、それはほんとうに『好き』という事ではありません。
たとえば、サッカーが『得意だから』好きになった人が、その人よりもうまい選手のそろったチームに入ると、得意とは言えなくなります。そして最後にはサッカー自体を好きではなくなってしまうこともあるのです。
つまり『得意』は自分自身で決められない、不安定な要素だと言わざるを得ないのです。

第4回 技の優劣ではなく自分に克つ 2009/7/1

私は『勝つ』ということを次のように考えています。
『勝つ』とは「自分らしくあること、またいついかなる時でも、その自分らしさが発揮され、本当の自分にふさわしい結果を得ること。そしてその過程で自分が成長すること」であると。
この達成感こそ、すべての人が本当に追い求めている『勝つ』ということだろうと私は思っています。だから負けるとわかっていても、負ける可能性があっても、この『勝つ』を人間は求め、全精力を投球できるのだと思います。
自分の信念を貫き、誠実に生き、自分に克つことが『勝つ』ということなのだと起きたプロは私たちに教えてくれました。
人生も同じです。
相手に『勝つ』ことだけを求めている人はほんとうの『勝利』は得られません。相手に『勝つ』前に自分に『克つ』ことだけを求めている人はほんとうの『勝利』は得られません。相手に『勝つ』前に自分に『克つ』ことが真の勝者です。

第3回 人間には勝利への欲望がある 2009/6/1

『勝利』はとても気持ちの良いものです。私たちにとって『本当に勝つ』こととは いったい何なのでしょうか?

『勝つ』を辞書で調べると「相手、敵を負かす」とあります。
しかし、私たちは本当 に「相手、敵を負かす」ことだけを追い求めているのでしょうか?
私たち人間の遺伝 子に組み込まれているのは「相手、敵を負かす」ことなのでしょうか?それでは、相手 や敵とはいったいだれなのでしょうか?誰に勝てば、本当にうれしいのでしょうか?
スポーツにおいて試合は勝ち負けを決める一つのチャンスです。『勝つ』ためにすべ ての選手やチームは戦っていますが、たくさんの選手やチームは戦っていますが、た くさんの選手やチームは負けてしまいます。

『勝つ』ためにやっているのなら、勝てる相手や敵とだけやれば、人間の遺伝子はま んぞくするのでしょうか?

第2回 チャレンジ精神には勇気が必要 2009/5/2

スポーツで勝つために、もう一つ必要な要素は『柔軟なセルフコンセプト』です。

『セルフコンセプト』とは『固定概念』や『思い込み』のことです。人は誰でも『常 識的にみて』『これまでを分析して』『統計的にみて』など、固定された概念が構築 されています。
ところが固定概念に縛られすぎると、物事はセルフコンセプト通りに なってしまします。

勝つ人とは、固定概念を持ちにくい人。チャレンジ精神が旺盛で、現状にとらわれ ず、常に変化や向上、成長を目指しているのでセルフコンセプトが頑固に出来上がり にくいのです。

しかし、新たなことへ挑むチャレンジ精神には、常に恐れが存在します。
チャレンジ 精神を支えているのは『勇気』。『勇気』こそがチャレンジ精神を維持し、『柔軟な セルフコンセプト』を生み、自分にふさわしい結果を想像させるのです。

第1回 セルフイメージを大きく持つことが大切 2009/4/6

こんにちは、辻です。みなさん、「メンタル」・「こころ」が大事と思っていても、非常に見えにくい部分ですし、触れることが出来ず、とても分かりにくいですよね。
そこで、スポーツ心理学では、メンタルを大きく2つに分けています。
1つは「その時の状態を示す心」というのがあります。例えば、大事なプレゼンの前に「不安だな」と思う、心の良くない状態や、お得意様から信頼を勝ち得て、自分らしく頑張れているぞ、と感じる心の良い状態です。
何かにとらわれることなく、自由で元気な心の状態を「フロー状態」といいます。
実は、この「フロー状態」を作り出す力・スキルもメンタルなのです。
自分自身の良い心の状態を自分の心で作ることの出来る、「心の力」の持ち主になりたいですね。


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